脱!? レンタルな関係。+for happy X'mas!+
*負け犬
☆*:・°★*:・°
★*:・°
「はぁ……」
この部屋はたぶん、私のため息だけで満ちている。
どんより重くて陰湿。
負の空気でいっぱい。
「痛たた……」
熱は下がったけれど、まだカラダのどこかが痛い。
寝すぎたから、腰とか。
寝違えたから、首とか。
もっと、奥の方も。
締め切ったままだった窓を全開にすると、夜の冷たい空気が髪を揺らした。
ちょっとの間ガマンして、顔に風を当ててみる。
肺いっぱいに空気を吸い込んで一気に吐き出すと、
目の前の黒が一瞬だけ淡く白くにごった。
そこに、捨てたいもの全部、出ちゃってればいいのに。
そう願っても、カラダの奥の痛みは消えてくれない。
「はぁ……」
またため息が出た。
閉めた窓に、その痕はいつまでも残った。