脱!? レンタルな関係。+for happy X'mas!+
*してもいいのは、
☆*:・°★*:・°
★*:・°
「それ食ったら薬飲めよ」
――こくん。
うなずいただけの私にため息をついた流川は、食べ終えた自分の皿を持ってキッチンへ向かった。
結局、パスタは流川が作ってくれて。
無言のまま、2人で食べた。
お腹がへってるのに、息苦しくて。
お皿の上のパスタはなかなか減らなかった。
自分が作ってる沈黙だってわかってるのに、言葉を出すことができない。
半分……、いや、ほとんど意地になっている自分が情けない。
けど、どうしても流川の目が見れなかった。
負け犬なんて言われて、悔しくないわけがない。
私にばっかりそんなこと言って。自分はどうなの。
そんな気持ちのほうが先に立っていた。
やっとカラになったお皿を運ぶと、
「洗っとくから。少し寝ろ」
私からお皿を取り上げた流川は、
「夕方には起こすからな」
そう言って、カチャカチャと手を動かしている。
起こす? 何?
夕飯はお前が作れとか?
聞けばいいのに。
流川に差し出された水の入ったコップを受け取って、私はそのまま部屋へ戻った。
その水で、薬を飲んで。
横になってぼんやり天井を見上げていると、自然と眠気が襲ってきた。
「……ごちそうさま」
遅れすぎの言葉をつぶやいて、私はまぶたを閉じた。