脱!? レンタルな関係。+for happy X'mas!+
「ちょっと会ってなかっただけだけど、何だか久しぶりって感じですね」
香穂ちゃんの声に、しぶしぶ顔を上げた。
「そ、だね」
「聞いたら光太くんもそうだって。光太くんもあれから来てなかったんですね」
「オレは、流川さんからしばらく来るなって言われてて」
光太くんが小さく答えて。
「光太くんも? あたしもそう。流川さんに言われて。
流川さん、優しいですよね。あたしと光太くんに風邪が移るといけないからそう言ってくれたんですよね?」
流川を見上げた香穂ちゃんは、
「でも今日呼んでもらえてうれしかったです」
にこっと笑った。
……え?
流川が……呼んだ?
「オレは……どうして呼ばれたのかは分かんないんですけど……唯衣さんの顔が見れて良かったです」
光太くんもうなずいた。
目をパチパチさせている私を、流川は腕を組んで真顔で見ている。
……何なの、これ。
2人を呼んで……どういうつもりなの?
意味わかんない。