脱!? レンタルな関係。+for happy X'mas!+
「だからそれはぁ、唯衣さんが流川さんじゃなくて光太くんに癒してもらおうとしてたからでしょ?」
香穂ちゃんが口をはさんだ。
「いいじゃない、それで。光太くんだってウレシイでしょ? 唯衣さんと仲良くできてるんだから。
っていうか、ホントは何かしてたんじゃないの? 流川さんがいないのをいいことに」
「なっ、何にもしてないよっ!」
「ホントにぃ? 光太くんだってオトコだもん。分かんないでしょ」
「してねーって! オレはっ、唯衣さんのイヤがるようなことはしたくないっ」
「……何それ。ひとりでイイ人ぶんないでよ」
「……え?」
「そんなの偽善だって言ってんの。
あんなふうにして抱え込めるくらい近くにいたんなら奪っちゃえばいいじゃん。ホントはそうしたいんでしょ? すればいいじゃん。
唯衣さんだって、光太くんが来たって別にイヤがってないし。
流川さんだって、」
ね? と流川を振り返った香穂ちゃんは、
「あたしにキスされても、怒んなかったですもんね」
首をかたむけて笑って。
「流川さんも唯衣さんもその程度の付き合いだったら、私と光太くんが入り込んでもいいでしょう?」
言い終わってから、私に強い視線を送った。