脱!? レンタルな関係。+for happy X'mas!+
……何? この空気。
っていうかさ、
こんなことを2人に言わせるために呼んだの?
私に聞かせるために?
流川、バカじゃない?
自分だってカッコ悪いとか言われてんのに。
「もうさ……、いいよ」
バカみたい、バカみたい、バカみたい。
「勝手にして」
なんでこんな話聞かなきゃならないわけ?
「あとは3人でやってくれる? 私、頭痛い。寝るから」
もう、ウンザリだよ。
早足で3人の横を過ぎようとした私の腕を、
「待て」
流川がつかんだ。
「お前、また逃げんのか?」
「……」
「言われっぱなしで悔しくねーのかよ」
「……」
「その程度か。お前の、」
「……るさい」
「あ?」
「……うるさいって言ってんの」
頭の中でピキッと何かがキレた。
「何なの、いったい。何がしたいの、私に」
自分でもびっくりするくらい、低い声が出て。
「流川のドSは知ってるけどさ、何なのこれ。そこまでして私の事イジメたいの?」
声が震える。
「ボサボサでも可愛いとか? パジャマ似合ってるとか? けしかけたとか? 何かしたとかイヤがってないとか何なの? 好き勝手にイロイロ言っちゃってさ。私の何を分かってるっていうわけ?」
香穂ちゃんと光太くんを交互に見ながら言い放つと、溜まっていたものが一気に溢れてきた。