脱!? レンタルな関係。+for happy X'mas!+

「何か、イヤな雰囲気になっちゃいましたね。ね、流川さん外に行きませんか? 唯衣さんは病み上がりだし、光太くんに見ててもらって」



そう言って、流川の腕をとる。



……まただ。


そういう姿、もう見たくない。



私がこぶしを握り締めて立ち尽くしていると、



「じゃあ、そうしますか」



黙っていた光太くんが口を開いて、私の肩を引き寄せた。



「流川さん、行ってきていいですよ。唯衣さんはオレが見てますから」


「ちょ、光太くん……」



……もうやめて。


こういうの、もう本当にイヤ。



「ごめん、離して。光太くん」



私、光太くんでいいとか思ってないもん。


要くんにだって、頼りたくなんてないもん。



「私は……、流川が好きなの」



つかまれた肩を離して、



「好きなんだもん」



流川を見上げて、



「流川が好きなのっ。流川じゃないとダメなのっ」



声を振り絞ってうったえた。


< 197 / 404 >

この作品をシェア

pagetop