脱!? レンタルな関係。+for happy X'mas!+
「何か、イヤな雰囲気になっちゃいましたね。ね、流川さん外に行きませんか? 唯衣さんは病み上がりだし、光太くんに見ててもらって」
そう言って、流川の腕をとる。
……まただ。
そういう姿、もう見たくない。
私がこぶしを握り締めて立ち尽くしていると、
「じゃあ、そうしますか」
黙っていた光太くんが口を開いて、私の肩を引き寄せた。
「流川さん、行ってきていいですよ。唯衣さんはオレが見てますから」
「ちょ、光太くん……」
……もうやめて。
こういうの、もう本当にイヤ。
「ごめん、離して。光太くん」
私、光太くんでいいとか思ってないもん。
要くんにだって、頼りたくなんてないもん。
「私は……、流川が好きなの」
つかまれた肩を離して、
「好きなんだもん」
流川を見上げて、
「流川が好きなのっ。流川じゃないとダメなのっ」
声を振り絞ってうったえた。