脱!? レンタルな関係。+for happy X'mas!+
*守ってもらうだけじゃなく、
☆*:・°★*:・°
★*:・°
「よし。出来た」
完成したのは焼きそば。
これしかないけど、流川、足りるかな? なんて思いながらラップをかけて。
思いのほか早く出来あがっちゃったから、
時間を持て余した私はコーヒーをいれてソファに座った。
テレビをつけてみても、内容が頭に入ってこなくて。
雑誌を広げてみても、なんとなくページをめくっているだけ。
「ふう……」
立ち上がった私は、部屋の明かりを落とした。
悩んだとき、迷うとき、
明かりを消すといいって誰かが言ってた。
大切なものが、灯るから。
ガラスの向こうに広がる夜景はキラキラと相変わらずキレイで。
でも毎日ちょっとずつ、カタチを変えているのも確かで。
見慣れてしまうと、
ちゃんと見ようとしないと、
そんなことには気づかない。
同じ景色を2人で並んで見ていても、
ビルだったり、電車だったり、お月さまだったり。
視線の先にとらえているものは違うものなのかもしれない。
でも。
見ているものを教えられて、自分もそれに目を向けたとき、
そこに感じることや思うことは、同じ気持ちでありたい。
キレイだなって感じるのと同じように、
嬉しさも、寂しさも、切なさも、愛しさも、同じ大きさで感じたい。
だって、大切なヒトと共有する時間だから。