脱!? レンタルな関係。+for happy X'mas!+
*サンタクロースに……
☆*:・°★*:・°
★*:・°
「げぷっ」
食後のデザートのつもりで食べたお菓子が多すぎたらしい。
「汚ねーな。ゲップなんてすんなって言ってるだろ、一応オンナなんだから」
「ごめんごめん。なんか飲む?」
「ビール」
「はいはい」
流川にビールを出してやって。
自分はお茶を入れてソファに座った。
「さっきのトナカイ、可愛かったね」
「そうだな」
「もうすぐクリスマスだね」
「ああ……そうだな」
何となく、流川の返事がしぶい。
1本目をぐぐっと飲んでしまった流川は、2本目のビールを開けてカレンダーを見た。
「今日何日だっけ?」
「21日だよ。あと3日でイブ。あ、冬休みもあさってからだ。わ~い休める~」
「お前、ちゃんとマジメに受けてんのか授業」
「失礼な。受けてるよちゃんと。でも休みになればほら、」
流川といれる時間も増えるし。
言いかけて口をつぐんだ。
……海外。
その言葉が頭に浮かんだから。
聞こうかな、どうしようかな。
迷っているうちに。
「え? ちょ、ちょっと」
「借りるぞ」
「ぎゃ、ぎゃぼ」
ごろっと横になった流川が、私のひざの上に頭をのせた。