脱!? レンタルな関係。+for happy X'mas!+
***
「寒い~~」
カエルを探しに出た街から戻ってきて、急いで暖房を入れた私。
日中の気温はなかなか上がってくれなくて、カラダは完璧に冷え切っていた。
結局、今日当たれたクリーニング店は3軒。
どれも不発。
これからバイトが入ってなきゃ、もう少し回れたんだろうけど……。
「仕方ない……。明日もがんばってみよっと」
ココアを飲んでカラダを温めてから、急いでバイトの支度をした。
外に出ると、もうすっかり藍色の空。
イブというだけあって、イルミネーションがいつもより派手に感じる。
「こっちはめちゃくちゃ寒いよ、流川」
星の見えない空にぽつんとつぶやいて。
「今ごろ何してるかなぁ……流川」
かじかむ手をコートのポケットに入れた。