脱!? レンタルな関係。+for happy X'mas!+
「流川さんがいないってことは……、あの部屋に唯衣さんひとりってことですよね?」
うつむいた私に、光太くんがモジモジしながら聞いてきた。
「ひとりじゃ……寂しいですよね?」
「……まあね」
「行きましょうか? オレ」
「え?」
「あ、いや、そのっ。流川さんも好きですけど、唯衣さんのことは普通にその……」
ちょっぴり赤くなった光太くん。
「ごめんね、光太くん。私、流川じゃないとダメだから」
即答した私。
もう、曖昧な返事はしないって決めたんだ。
誰でもいいわけじゃない。
隣にいてほしいのは、流川だけだから。
「そうですよね。そうだった。うん」
私の返事を聞いた光太くんは、
「流川さんが帰ってくるときは、オレにも会わせてくださいね」
どこかすっきりとした顔で、ニカッと笑った。