脱!? レンタルな関係。+for happy X'mas!+
*12/26 後夜
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★*:・°
「……もう一生会えないかもしれない……。カエルに」
昨日の夜もなかなか寝付けなくて、
そのまま起きたような状態でカエル探しに出たけれど。
お店が開くのを待って、それからバイト先へ向かう時間を考慮した午前中の1時間だけじゃ思うように動けなかった。
「怒られるかな。どうしようかな」
ファミレスへ向かって歩きながら、私はケータイを握りしめて迷っていた。
「でもな……もしかしたら何か知ってるかもしれないし」
……よし。気合いだ、気合い。
ポチっと押したのは、
『ちんちくりん?』
らぶりー留美の番号。
『なによ、こんな朝早くに』
「ごめんなさい。てか、朝じゃなくてもう昼ですよ」
『そんなの分かってるわよ。アタシにとっては朝なのよ、さっきまで仕事してたんだから。クリスマスだったから後片付けも大変だったんだから』
「そ、そうですか。お疲れさまです……」
さぞかし、ダンスもすごかったんだろうなぁ。
もう1回あのダンスが見たいなぁ。
……じゃなくて。
「あの、ちょっと聞きたいことがあるんですけど……」
『何よ』
「香穂ちゃんから、カエルのこと何か聞いてませんか?」
『は? カエル?』
「はい、カエル」
『カエル?』
「はい、カエル。行方不明なんです」
『切るわよ。何言ってるかさっぱり分かんないわ、アンタ』
「あっ、ちょ、ちょっと待ってっ! カエルです、流川の部屋にいた、でっかいミドリの笑ってるぬいぐるみのカエルですっ」
説明下手な自分が情けない。
けど、カエルがいなくなった経緯を一生懸命オネエマンに話した。