脱!? レンタルな関係。+for happy X'mas!+
温かい流川の息が、耳の中に入ってきて。
回された両手が、むき出しの肩をそっと撫でてくる。
――きゅん……と、カラダの奥が声を上げた。
私を押しつぶさないくらいの重みで柔らかく触れている流川の体温に、
寒さとは別の震えが襲ってくる。
「流川……き、がえ、」
「……もう少し温まってからにしろ。震えてるだろ」
「これは……寒いんじゃなくて、そ、の」
「緊張してんだろ?」
「え?」
「わかってるよ、そのくらい」
顔を上げた流川が、私の瞳をのぞき込む。
「ちょっと痩せたな、お前」
「そ、そお?」
「ちゃんと食ってたのか?」
「食べて……なかったかも。あ、でもケーキは食べたよ。ひとりで」
「そっか」
「うん、贅沢食い。寂しかったけどね」
ふっと笑った流川は、
私の髪をそっと撫でてから、胸元に唇を寄せた。
「……っ……」
その感触に、びくっと震えた私。
「……しよっか、このまま」
動いた唇に、思わず吐息が漏れてしまって。
「それとも……部屋に行くか?」
悪戯っぽく移動してきた流川の唇が私の口をふさごうとしたとき――
ドンドンドンドンッ!!!
「????」
何かを盛大に叩く音が部屋中に響いた。