脱!? レンタルな関係。+for happy X'mas!+
「なになになにっ?! 何の音っ?!」
突然の物音にビビった私が固まると。
「……ったく。いいタイミングだなアイツはいつも」
私の上からカラダを起こした流川。
直後再び。
ドンドンドンドン!!!
「きゃーーっ!」
ソファの上で跳ねあがった私は、下着姿のまま流川にしがみついた。
「こ、怖いよ、流川っ。この音なに? まさか……またサンタクロース?」
「は?」
「もも、もしかして……、今度こそオカルト現象? お化け?」
「なんだそれ」
私の肩をつかんだ流川が苦笑する。
「まあ、似たようなもんだな」
「へ?」
「化けモノと言えなくもない」
「えええっ?! 流川、もしかして見えるの?!」
ぞぞぞぞっ……!
背筋に走った悪寒に、再び流川にしがみつくと。
「居場所は分かる」
「ええええっ?! ど、どこ? やだやだっ怖いっ!」
「オレに抱きついたままじゃ、お前、襲われるぞ?」
「え? え? じゃ、じゃあどうすればいいの?」
くっついたり離れたり……壊れたおもちゃみたいに動いている私を見て、流川はくくくとと肩を震わせている。