脱!? レンタルな関係。+for happy X'mas!+
「その格好じゃ、殺されるかもな」
「こ……ころ……」
「とりあえずこれを着ろ」
自分が着ていたシャツを脱いだ流川は、私のカラダにふわりとかぶせた。
「見せんのも、もったいねーし」
「?」
「よし」
と立ちあがった流川が、ベランダがある窓の前で立ち止まる。
シャッとひかれたカーテンの向こうに見えたのは……
「ぎ……、ぎゃーーーっ!!」
両手と顔を窓にべったりとへばりつけているお化け。
「ほ、ホントに出たーーっ!!」
あまりの怖さに、腰が抜けた私。
流川の背中も若干のけぞっている。
「な、何? あの、仮装みたいなお化けは……」
……ん? 仮装?
っていうか、どこかで見た記憶が……。
下ろされたカギと同時に開いた窓から中に飛び込んできたのは。
「も゛ーーっ!! な、んぶん、待たせるのよっ、ナオぢぁぁ~ん」
「お……オネエ、マン?」
溶けた雪で顔面まで溶けかかったらぶりー留美だった。