脱!? レンタルな関係。+for happy X'mas!+
「み、見ないでくださいっ」
「アンタのカラダになんて興味ないわよ。早く着替えてきなさい。その間アタシがナオちゃんの面倒みててあげるから」
「と、とにかく流川から離れてくださいっ!」
「イヤよ」
舌を出したオネエマンは、
「あれ?」
急に真顔になって。
「上半身ハダカのナオちゃんに? 下着丸見えのちんちくりん?
……ちょっとアンタたちっ、アタシがベランダで震えてるときに何してたのよっ!」
キレた。
「キーーーッ! くやしいっ!」
吠えた。
「アタシお腹減ったわ。何か作りなさい、ちんちくりん」
急に戻った。
「作れって……」
「先にコーヒー入れてちょうだい。寒くてかなわないわ」
「……」
なんなんだろ、これ。
っていうか。
サンタにカエルに流川にオネエマンに……。
今日っていったい何の日?
「何が起こってるの?」
これ以上曲がらないところまで首をかしげた私に、
「お前は着替えてこい。コーヒーはオレが入れとくから。オレのシャツも持ってこいよ」
やれやれといった感じで、流川が笑った。