脱!? レンタルな関係。+for happy X'mas!+
「ふー、よいしょっと」
洗いものを終えて、流川の隣に座った私。
部屋の明かりを消して、
クリスマスツリーの明かりだけにして。
ぐちゃぐちゃのケーキにロウソクを立てた。
「ハッピーバースデー、トゥーユー♪」
ボケると。
「……」
黙ってる流川。
あれ?
あれれ?
この前のひとりボケは、突っ込んでくれるはずの流川がいなかったから全然おもしろくなかったけど……今はいるわけだし。
「突っ込んでくれないの?」
聞くと。
「オレがいつでも突っ込むと思うなよ」
「……」
「突っ込んでもらう気バリバリのボケに突っ込むようなことはしねーんだよ」
「ぶー」
「ふん」
やっぱりイジワルだ。
かまってもらいたくてボケたのにさ。
「まあいいや。流川、一緒に消そ?」
「お前が消せよ」
「やだよ、一緒じゃなきゃ」
「……子どもじゃねーんだから」
なんて言った流川だったけど。
「せーのっ」
私が声を上げると、
ふうっと一緒に、息を吹きかけてくれた。