脱!? レンタルな関係。+for happy X'mas!+
「えへへ……」
厳禁だよなぁ、私。
そして単純だよなぁ。
こんなことで嬉しくなっちゃうんだもん。
もぐもぐと口を動かす流川をじーっと見ていた私に、
「なにニヤけてんだよ」
「いや、流川、赤ちゃんみたいだなぁって思って」
「は?」
「始めて離乳食を口にしました、みたいな?」
「……何だ、その妄想は」
「こういう流川もいいなぁって思って」
うへへ~。
腕にからまって寄りそうと、
「今日は特別だからな」
「へ?」
「いつでもオレのことからかえると思うなよ。今度やったらたっぷり仕返ししてやるからな」
「……別にからかったつもりはないんだけど」
やるのは好きだけど、やられるのはどうも苦手らしい。
やっぱりSだ、流川は。
「お前にも食わせてやるよ。ほら、口開けろ」
「え?」
「あーんだろ? あーん」
「ええ~」
なんて言いながら。
かなり喜んでる私。
「はい、あーん」
口を開くと。
「ふっ、ぐっ」
でっかい生クリームのかたまりを押しこまれた。