脱!? レンタルな関係。+for happy X'mas!+
「そんで?」
「サンタもあきらめたみたいでね、逃げてった。袋置いて。
……でねっっ!!!」
思い出すと興奮しちゃう。
ついつい出ちゃったでっかい声に、
「自分の話で興奮すんな」
「だってねっ、ここからがスゴイのっ!!」
「……何が起こった」
「あのね、袋の中からね、カエルが出てきたのっ! 散々探して見つからなかったカエルがっ!」
「……ふーん。すげぇな」
「スゴイでしょ? 泥棒だけど、サンタクロースが来たのっ!」
「……まあ、そうだな」
「ね、ね、スゴくない? ホントに来たんだよ、サンタっ」
「……」
あきれた顔で私を眺めていた流川だったけど。
すっと伸ばされた腕が、興奮した私の頬に触れた。