脱!? レンタルな関係。+for happy X'mas!+
……気持ち、イイ。
……この安心感。
イジワルされても、怒られても、
何度でも、好きになる。
すーっと流川の香りを吸い込むと、
居るべきところにおさまった、みたいな、
何とも言えない心地よさに包まれて。
――ZZ、……。
あ、ヤバイヤバイ。
ここで寝ちゃうなんて……もったいない。
せっかく流川に会えたんだから、ガン見しとかないと。
「むんっ」
顔を持ち上げると、
「相変わらずヘンだな、お前は」
一瞬きょとんとした流川は、妙に気合いの入った私の眼光に笑った。
「どれ、飲み直しするか」
シャンパンに口をつけた流川ののどが、こくんこくんと動いて、
その整った横顔を、ツリーが放つブルーの光がやけにキレイに浮き出たせている。
……い、色っぽい。
なんだか緊張してきた私は、カエルを抱き直してから窓の外に視線を送った。
ふわふわと舞い降りて来る雪は、
空も、街も、白く染め上げていく。
流川と過ごせる夜にこんなふうに雪が降ったのも、サンタの贈り物かもしれないな。
そんなふうに思いながらもう一度隣りを見上げると、
同じタイミングで振り向いた流川と目が合った。