脱!? レンタルな関係。+for happy X'mas!+
――ドキ、ン……
さっきのキスを思い出してしまって、あわてて視線をそらした。
「わ、私も飲もうっと」
テーブルに手を伸ばすと、
「待て」
がしっとつまれた腕に驚いて顔を上げれば。
「自分で飲むと飲みすぎるだろ?」
「え?」
「口うつしで飲ませてやるよ」
「……え?」
「口うつし」
「……口うつし?」
「ああ、口うつし」
「く、口うつし?」
「そう、口うつし」
ま、待て待て待て……。
このシーン、どっかで見た様な気が……。
「夢?」
「あ?」
「正夢?」
「起きながら寝言を言うこともできるのかお前は」
あきれながらも流川は、
すでに私の腰に腕を回してスタンバっている。