脱!? レンタルな関係。+for happy X'mas!+
「い、いいよ。自分で飲めるから」
「ダメだ」
「な、なんで?」
「自分で飲むと飲みすぎるからだって言ったろ? 飲みくちがイイからな」
「気をつけるから大丈夫だよ」
「ダメだ」
聞く耳持たず。
「く、口うつしなんて恥ずかしいもん」
腕からのがれようとしても全然離してくれなくて。
「ホントは、そういうこともしたいんだろ?」
「べ、別にっ」
「正直に言えよ」
「だから、」
……っていうか。
そういうことをしたいのは、実は流川のほうだったりするんじゃないの?
なんて。
そんなこと聞いたら、何をされるか分からない。
ここは……大人しく言うことを聞いておこう。
……うん。
上目づかいで流川の次の行動を待ってると、
ふっと笑った流川がシャンパンを軽く口にふくんだ。
親指がそっと私の唇をなぞって、ゆっくりと顔が近づいてくる。
持ち上げられたアゴに、きゅっとまぶたを閉じると、
「ん……」
押しあてられた唇から、
ゆるゆるとシャンパンが流れ込んできた。