脱!? レンタルな関係。+for happy X'mas!+
「……え? ええっ///」
夢とは違う展開に。
「あの、えっ、とっ、」
動揺しちゃって。
「だ、だき……って、その……」
まともに流川の目を見れなくて、口だけをぱくぱくしている私に、
「風邪ももう治ったんだろ?」
「え? う、うん」
「サンタに飛び蹴りするくらいだもんな」
「……ひどいことしちゃったよね私。カエルを連れてきてくれたサンタに飛び蹴りって」
「まったくだ」
まぶたを持ち上げて、ふうと息をついた流川があきれた顔をする。
「プレゼントもらっといて、それはねーよな」
「あは、あはは……」
チカラなく笑ったあとで、ふと気付いた。
そういえば私、流川にクリスマスプレゼント、贈ってない。
直前で海外に行っちゃったし、こんなに早く帰ってくるとも思ってなかったから……何にも準備してなかった。
カエルとか雪とかパーティとか流川とか、
私ばっかり、サンタにいろんなものいっぺんに揃えてもらっちゃって。
ここ最近のあいだに私よりいっぱい苦労してがんばってくれてた流川に何も用意してないなんて。
最悪じゃん……、私。