脱!? レンタルな関係。+for happy X'mas!+
「ごめんね、流川」
「ん? なにが」
「私さ、プレゼント何がいい? なんて聞いといてさ、流川に何にも用意してないんだよね……」
「まあ、ここ最近イロイロあったからな」
「ホントにごめんね。今度流川が戻ってくるときには、ちゃんと用意しておくね」
「んなのいいよ。しかも今度なんていつになるか分かんねーだろ。そんなのクリスマスプレゼントにもなんねーわ」
「で、でも……」
「……じゃあ、今すぐに用意しろって言ったらどーすんだよお前」
「え? い、今すぐ?」
「ああ、今すぐ」
ど、どうしよう。
てか、もうこんな時間だし、お店も開いてないし、
来月にならないと、バイト代も入らないし。
「うんと、うんと、どうしよう……」
「なにを困ってんだよ」
「だって、今からじゃ何にも……、」
「考えるようなことじゃねーだろ」
「え?」
首をかしげた私に、
「ここにあるだろ」
両手を伸ばした流川は、
「まあ、リボンはかかってねーけどな」
すっぽりと、その胸に私を包み込んで、
「プレゼントは、お前、だろ?」
耳元に当てた唇を動かした。