脱!? レンタルな関係。+for happy X'mas!+
なんだか、流川にそう言われると。
恥ずかしいんだけど、うれしくて。
魔法にかかったような気分になる。
「流川マジック?」
「なんだそれ」
「イヤとか、ダメとか、言えなくなっちゃうよね、流川の手にかかると」
「ベッドの上ではいいんだぞ? そう言っても」
「ぎゃ////」
赤くなった私を見て楽しんでる流川だけど、
そこに優しさが混じってることだって知ってる。
からかいながらもちゃんと、持ち上げてくれるんだもん。
気づいた時には不安が取り除かれてるんだよね私、いつも。
ドSな荒療法だけどね。
「よ、よしっ」
気合いを入れて立ち上がった私。
好きな人に“欲しい”とか言ってもらえるのって、
普通にウレシイもん。
「お風呂に入ってきますっ」
プレゼントですから、私。
「キレイにしてくるからっ。待ってて流川!」
でもやっぱり緊張はしますから。
流川と……初めての夜だし。
「長風呂すんなよ」
「う、うんっ」
くすくすと笑う流川の声が、
ギクシャクとロボットみたいな動きでバスルームへ向かう私の後ろ姿にかけられた。