脱!? レンタルな関係。+for happy X'mas!+

そのまま背中で動いた指に、ふっと胸元が軽くなる。


首筋をなぞりながら移動してきた唇がそこに触れて、



「っ……ぁん……」



甘い声が漏れてしまう。



まるで……、ひとつひとつ、淡い色をのせていくように。


じっくりと時間をかけて、


唇が、指が、


無防備なカラダをすべっていく。



「ん……ぁ……」



流川の触れるところ全部が、すごく熱い。


胸も、お腹も、背中も、太ももも、……全部。



言葉どおりキレイに食べられていくカラダから、だんだんチカラが抜けていって。



「や……、ダメ……」



身をよじると、ますます流川の舌先に火が灯った。



「んんっ……や……」



ゆっくりゆっくり、表面から溶かされていくような感覚に、


意識が飛びそうなほど、息が上がる。



「……っ、るか、わっ……」



耐えきれなくて名前を呼ぶと、ぐっとカラダを起こされて。



「まだ……全部食ってねぇよ」



今までのどのキスよりも、ずっと深いキスが落ちてきた。



「も……、ダメ……」


「……じゃあ、やめるか?」



こんな時までイジワルで。



「そ、そういう、意味じゃ……な、くて」


「欲しいだろ? お前も」



……ホントにこの人は……どこまで自信たっぷりなんだろ。



「ん?」



のぞき込まれた瞳に、こくんと小さくうなずくと。



「……あっ……んっ、」



ぐっと、流川のカラダが重なった。




見つめ合いながら、何度も何度も吐息を交わし合ったあと、



私たちは……お互いにぎゅっと抱きしめ合って、





――ふたりでひとつに、




――――溶けた……。






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