脱!? レンタルな関係。+for happy X'mas!+


――ねえ……分かる?



私がすごく、好きだってこと。


どうしようもなく、大好きだってこと。



ヘンテコなレンタル関係から始まった私たちだけど、


一緒にいるうちに、どんどん惹かれていったこと。



「泣くなよ、バカ。明日ブスになるって言ったろ」



叱ってばっかりで。毒舌で。



「オレに言われてうれしいのは分かるけどな」



俺様で。



「もう1回抱くぞ? 泣きやまねーと」


「……だ、め」


「ウソだよ。もう体力ねーんだろ?」


「……」



からかい放題で。


イジワルで。



なのに、



「うれしいんなら、笑えよ」


「う、うん」



さりげなく優しくて。


私に、次のきっかけをくれるヒト。



こんなヒトは、初めてだったから。


いっぱい戸惑って、いっぱいドキドキさせられるけど。


流川がくれるその全部が、私にとってのチカラなの。


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