脱!? レンタルな関係。+for happy X'mas!+
「んんんっ……ぷはっ」
やっと解放された唇から息を吐き出すと、
「泣いたりニヤついたり、忙しいヤツだなお前は」
まったく。
そんな顔をした流川が見おろしている。
「疲れてんだろ? 大人しく寝ろ」
「うん」
「ったく」
私を腕に包みなおした流川は、頭のてっぺんにあごをのせた。
「優しいんだね、流川」
「あ?」
「イジワルだけど、無理強いはしないもんね」
「……またからかってんのか、お前」
「からかってないよ? でも……」
こう言えば、流川がどうするかってこと、私もなんとなく分かってきたから。
試しに言ってみたりして。
「いいよ? さっきの言葉」
「何がだよ」
「ホントに抱くぞっていうやつ」
「あ?」
「いいよ? 抱いても」
「……なんだその、上から目線は」
ほらね。
Sスイッチ、入っちゃった。