脱!? レンタルな関係。+for happy X'mas!+
「オレをからかった罰だからな」
情けない顔をした私を見下ろして笑う流川に、
「もう……」
なんて言いながらも、頬がゆるんでしまう私。
「イジワル……」
「ふん」
「でも……大好き」
「……分かってるって言ったろ?」
あの夏から私たち、ちょっとは変わったのかな。
ドキドキするだけで精いっぱいだった関係から。
これからたぶん、もっといろんなコトが起こるよね。
辛いことも、悲しいことも、もちろん、楽しいことも。
「流川」
「ん?」
もっともっと、イイ関係を作っていけるよね?
流川と一緒に時間を積み上げていけば、きっと、どんな関係にもなれるよね。
「ありがと。好きって言ってくれて」
「……ああ」
「最高のプレゼントもらった感じがする」
「大げさだろ」
「そんなことないよ。ホントにそう思う」
「ま、オレもだけどな」
「え?」
「いや、何でも。いいから早く寝ろ」
「うん」
きゅっと抱きしめてくれる腕。
優しく触れる柔らかい唇。
この先、どんなにからかわれても、イジワルされても、
「大好き……流川」
この場所がある限り、私はきっと、何度でも恋に落ちるんだ。
そして。
そのたびに思うんだろう。
――あなたに出会えて、
本当に良かった……って。
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