脱!? レンタルな関係。+for happy X'mas!+
私が床の上に置いていた雑誌とか洗濯物とかスリッパなんかは、ほとんどが外に吹き飛ばされていた。
散らばった他の部屋の人たちの荷物からそれらを探し出すのは意外に大変で。
私がもたついていると、中の作業を終わらせた流川と麻紀が手伝ってくれた。
「ふう……。終わったぁ」
「とりあえずこれでいいか?」
「うん」
着替えとか教科書とか、荷物はバッグに4つくらいにまとめた。
他にいるものができたら、後で大家さんに言って倉庫に取りに行けばいい。
で、問題は……。
「流川直人、唯衣、泊まるところがないのよ」
そう。そこ。
麻紀ははなから私を流川のところに行かせようと考えているから、
一方的に流川に交渉に入った。