脱!? レンタルな関係。+for happy X'mas!+
「……」
「……」
ヒューーーー……
取り残された流川と私の周りを、冷たい風が通り過ぎていって。
「「はっくしょいっ!」」
同時に大きなくしゃみが出た。
「……ったく、何なんだ、いったい」
ぼやいた流川が私を見下ろす。
「さ、寒いね」
あへあへ。
無理やり笑ってみても、
結構長い時間外でガラクタ整理していたカラダは冷え切ってしまっていて、
顔の筋肉もうまく動かない。
「ご、ごめんね、る、流川」
カチカチと動く歯が邪魔をして、言葉までうまく出てこなくて。
はあっと手のひらに息を吹きかけて足踏みをすると、
「まったく、しょうがねーな」
流川の腕が伸びてきて、私を包み込んだ。