脱!? レンタルな関係。+for happy X'mas!+
「早く行ってこい」
「う、うん」
この先も、お前にはこうやって振り回されるんだろうな。
だけどな、そう簡単にオレが折れると思うなよ?
「やっぱりガマンしろ」
「え?! なんで?」
「……オレがガマンできねーんだよ」
「え? あっ、ちょっ、きゃっ……」
出来た人間じゃねーからな、オレも。
お前と同じだ。
悩むこともあればつまづくことだってある。
「暴れんなって」
「だっ、む、ムリっ」
それでもオレはこうしてお前をかまいながら、
その反応を見て、気づかないところで自分を上げることが出来るんだろう。
そして。
「んんんっ、も、もれ、る……」
「ウソつくな」
「ぁんっ……だ、だめ……本気でだめっ」
「……ったく」
あきれながらもたぶん、
そのあとに浮かぶのはこの気持ちだ。
いつかそれを、オレに本気で言わせてみろ。
好きだなんて言葉より、
――お前に出会えて本当に良かった、と。
―fin―