脱!? レンタルな関係。+for happy X'mas!+
*激しいからな?
☆*:・°★*:・°
★*:・°
「で……デカい……」
目の前の建物を見上げながら、私のアゴは下がりっぱなしだった。
開いた口がふさがらない。
リアルな意味で。
窓の明かりを指で追いながら下から上まで数えていくと、たぶん、20階分くらいある。
「ねえ、流川? また私のことからかってる?」
「何でからかう必要があるんだよ」
「だよね」
「ほら、入るぞ」
「う、うん」
連れられてきたのは、流川のアパートなはずで。
なのに私が足を踏み入れたのは、
でっかいマンションの自動ドア。
妙に静かなエレベーターに乗せられて、ビュイーンと到着したのは17階。
ピカピカの廊下を流川のあとに続いてそろそろと歩く私。
流川の肩でぶら下がっているカエルは、
そんな私をいつものように笑って見ている。