脱!? レンタルな関係。+for happy X'mas!+
濃紺の、なんだか立派な玄関ドアの前に立った流川は、
慣れた手つきでスマートに鍵を開けている。
……どうやら……他人の部屋ではないらしい。
たぶん、ドッキリでもないよね。
【1701】の部屋番号の隣に、ちゃんと「RUKAWA」の表札もあるし。
「う~ん」
部屋番号と表札に顔を近づけてじっくり確認している私に、
「何してんだよ、早く入れ」
扉を開けた流川が言った。
「う、うん」
とりあえず、おじゃましま~す……。
って!
玄関スペースも広いったら。
私のアパートのミニキッチンよりもはるかに広いよこれ。
「上がれよ」
戸惑って突っ立っている私を振り返った流川は、さっさと中に入っていってしまった。
「えっと……改めまして……おじゃまします……」
ブーツを脱いだ私は、そろりそろりと中に入った。