脱!? レンタルな関係。+for happy X'mas!+
「流川、これってモデルルーム?」
ソファの上に荷物とカエルを下ろした流川に、私は思わずつぶやいた。
だって、何かおかしいでしょ、これ。
「んなわけねーだろ。こんな時間にわざわざ連れてくるか、モデルルームなんかに」
「じゃ、ホントに流川の部屋?」
「あたりまえだろ」
「ここが?」
「ああ」
「ホントに?」
「しつこいな。そーだっつーの」
私は部屋の中を見渡した。
広がる夜景。
手が届きそうなお月さま。
ピカピカのキッチン。
私のアパートの部屋が、まるまる5個分入っちゃうようなリビング。
……夢?
私ホントは、あの爆発で一緒に吹っ飛んだ?