脱!? レンタルな関係。+for happy X'mas!+

「流川、これってモデルルーム?」



ソファの上に荷物とカエルを下ろした流川に、私は思わずつぶやいた。


だって、何かおかしいでしょ、これ。



「んなわけねーだろ。こんな時間にわざわざ連れてくるか、モデルルームなんかに」


「じゃ、ホントに流川の部屋?」


「あたりまえだろ」


「ここが?」


「ああ」


「ホントに?」


「しつこいな。そーだっつーの」



私は部屋の中を見渡した。


広がる夜景。


手が届きそうなお月さま。


ピカピカのキッチン。


私のアパートの部屋が、まるまる5個分入っちゃうようなリビング。



……夢?


私ホントは、あの爆発で一緒に吹っ飛んだ?


< 45 / 404 >

この作品をシェア

pagetop