脱!? レンタルな関係。+for happy X'mas!+
「……どういうこと?」
「まあ、こういうことだ」
「こういうことって……」
あのさ、
流川の言うアパートって、こんなでっかいマンションのことを指すわけ?
じゃあ私のアパートは何? ……小屋?
いやいやいや、そうじゃなくて。
なんでこんな広い部屋に流川が住んでるの?
どう見たって、学生の身分で住める部屋じゃないよね?
ま、まさか……
夜のバイトって……、もしや怪しい商売なんじゃ……。
「るるる、流川っ。アンタどんなバイトしてんの?! はっ! まさか……お金を出してくれるマダムがいるとか……。やだやだやだ! 汚らわしい!」
「あのな……。説明するからこっちに来い」
流川が近づいてきて、私の腕をとる。
うながされて座った白いソファは、カラダが沈んでしまうほどふかふかだった。
気分を落ち着かせようと抱いたカエルは少し焦げくさい。
顔をしかめて流川を見上げると、
流川はちょっとだけ笑ってから、私の隣に腰をおろした。
「ここがオレの部屋。まあ、自宅だ」
「自宅?」
「ああ。最近戻ってきたんだ、ここに」
「戻ってきた? ……って、改装工事したっていうアパートから?」
「そうだ」
え~っと。
ということは、ここは流川一家のおうちってことで、
流川は別のアパートで一人暮らしをしてたけど、
最近そこを引き払って戻ってきたってことで、
っていうことは……。