脱!? レンタルな関係。+for happy X'mas!+
「ま、待って……流川」
カラダを引いたのに。
「ひゃっ……」
簡単に、腕の中にとらえられて。
押し返す胸は、言うことを聞いてくれない。
「る、流川っ、ダメだって」
赤い顔で抵抗する私をさとすように、
「ん?」と持ちあがった流川の眉。
上がる口角。
不敵な笑み。
……ああ、ダメだ。
やっぱり私……流川にはかなわない。
熱い手のひらが頬に触れて。
親指が、唇をなぞってくる。
感触をたしかめるみたいに、何度も……何度も。
わずかに開かされた唇に、
「……っ」
流川の温かい唇がそっと重なって。
同じくらいに温まったシャンパンが、私の中にゆるゆると流れ込んできた。