脱!? レンタルな関係。+for happy X'mas!+
「流川? 誰か来たみたいだよ?」
「来たか……」
「?」
ぼそっとつぶやいた流川が玄関へ向かう。
ソファに座ったまま振り向いて、そんな流川を目で追う私。
流川の背中が見えなくなって、
カチャッと鍵を開ける音が聞こえた途端。
「キャー、ナオちゃん! こんばんびー♪」
聞き覚えのある声が耳に飛び込んできた。
「まさか……」
カエルを抱きしめて、おそるおそる玄関へ向かうと……。
「や、やっぱり……らぶりー留美……」
背中をそらした流川に、今にも抱きつきそうな勢いのでっかいオネエマンが立っていた。