脱!? レンタルな関係。+for happy X'mas!+
*トホホ…
☆*:・°★*:・°
★*:・°
「♪~~♪~♪~~♪~」
バスルームから、オネエマンの微妙な鼻歌が聞こえてくる。
食器を洗い終わった私は、
催促されたコーヒーをいれて、カウンターに腰掛けてる流川に差し出した。
「サンキュ」
「いーえ、どういたしまして」
「なにむくれてんだよ」
「……別に」
むくれて当然でしょって。
初日からぶっ飛び事件ばっかりで。
2人きりになれるとばかり思ってたら、よりによってオネエマン付だなんて。
「田舎から両親が出てきてるのに、なんで出てきちゃったわけ? っていうか、それってホントの理由? ただ流川のところに来たかっただけじゃないの?」
おもしろくない。
むうっと自然に口がとがってきちゃって。
「部屋を貸しちゃうなんて、信じらんない」
がちゃがちゃと乱暴にお皿を片づけていると、
「かなり凹んでるみたいだったからな」
コーヒーをすすった流川は、カウンターに頬杖をついた。
「凹んでる?」
「ああ」
「そんなに派手なケンカだったわけ?」
「まあ、派手だったろうな」
「いったい何が原因なの? 流川、聞いてるんでしょ? 教えてよ、ちゃんと」
まだ納得がいかない私は、
頬杖をついている流川に身を乗り出して詰め寄った。