脱!? レンタルな関係。+for happy X'mas!+
・
・
・
「イヤーーっ! なんでカエル?!」
耳に響く、自分の大絶叫。
がばっと起き上がり、
何度も目をこすって辺りを見回しても、誰もいない。
「あ、あれ?」
夢?
「……そっか」
そうだった。
流川、いないんだった。
赤い口で私にかぶりついていたカエルもいないんだった。
こんなに広い部屋で、ひとりぼっちだったんだよね、そういえば。
いつの間に寝ちゃったんだろう。
明かりの点いていない部屋で、クリスマスツリーだけがぼんやりと光っている。
「はあ……」
ため息が広がる部屋の中。
なんて寂しいクリスマス……後夜祭。
でも私、こういう夢を見ちゃうって……。
「そうとうな欲求不満じゃ……」
凹む。かなり。