脱!? レンタルな関係。+for happy X'mas!+
*オンナの勘
☆*:・°★*:・°
★*:・°
「……と、こういうわけです」
私が話し終えると、流川はふんっと鼻を鳴らした。
「10回以上もお前に告白するなんて、珍しいヤツもいるもんだな」
「なにそれ」
光太くんとオネエマンの妹はすっかり夜景に夢中になっている。
4人分のコーヒーを並んでいれながら、私と流川はお互いのこの状況を話していた。
「流川……、もしかしてヤいてる?」
「こんなことでヤくか」
じゃあ……、さっきの鋭い眼光はなんだったわけ?
私の気のせい?
「なんか……いっつも私ばっかりハラハラしてるみたい……」
注いだミルクをかき混ぜながらぼやく私に、
「なんでハラハラするんだよ。そんな必要ねーだろ」
流川は簡単に言うけれど。
「……しないでいようと思ったってしちゃうんだもん」
「だからそんな必要ねーって言ってるだろうが」
「……なんで言いきれるの?」
「お前はオレに惚れてる」
「え?」
「その隣にオレがいる」
「……」
「オレがここにいるうちは心配する必要なんてねーんだよ。
オレが本当に離れたら、そのときに心配しろ」
「……うん」
このときの流川の言葉が、
なんだかすごく、胸に響いた。