脱!? レンタルな関係。+for happy X'mas!+
「唯衣さん、何か手伝いますか?」
席を立った光太くんがキッチンへやってきた。
「あ、じゃあこれ、テーブルに運んでくれる?」
「はいっ」
サラダを受け取って、ひょひょいと戻っていくその後ろ姿を見ながら、
「光太もあきらめないわね」
あきれ顔の麻紀。
「まったく。流川にモノ申すとか言って全然言えてないし、変に馴染んでるし」
「まあ、とにかく気を付けなよ唯衣」
「うん」
「たぶんあの様子だと、これからもここに通ってきそうだもんね、あの子と光太」
「げ」
流川の隣でニコニコしている香穂ちゃんと、
私たちに振り向いて手招きしている光太くんを眺めながら、
私と麻紀は顔を見合わせてお互いに微妙な表情を交わした。