脱!? レンタルな関係。+for happy X'mas!+

「唯衣さん、何か手伝いますか?」



席を立った光太くんがキッチンへやってきた。



「あ、じゃあこれ、テーブルに運んでくれる?」


「はいっ」



サラダを受け取って、ひょひょいと戻っていくその後ろ姿を見ながら、



「光太もあきらめないわね」



あきれ顔の麻紀。



「まったく。流川にモノ申すとか言って全然言えてないし、変に馴染んでるし」


「まあ、とにかく気を付けなよ唯衣」


「うん」


「たぶんあの様子だと、これからもここに通ってきそうだもんね、あの子と光太」


「げ」



流川の隣でニコニコしている香穂ちゃんと、


私たちに振り向いて手招きしている光太くんを眺めながら、


私と麻紀は顔を見合わせてお互いに微妙な表情を交わした。


< 85 / 404 >

この作品をシェア

pagetop