脱!? レンタルな関係。+for happy X'mas!+
テーブルに戻って、香穂ちゃんをやや気にかけながら、流川の右隣に座った私。
ああ、お腹へった。
落ち着いて食べてらんないんだもん。
チャーハンをほおばっていると、
ささっと私の右隣に移動してきた光太くん。
「どうぞ、唯衣さん」
ビールを注いでくれようとしてるらしく。
「ありがと」
コップを差し出すと、
「おい、あんまり飲ますなよ、コイツに」
私の肩越しに、光太くんに注意する流川。
「お前も。それ飲んだらもう今夜は飲むなよ。まだ自分の限界知ってねーんだから」
「はいはい」
「それと、」
「え?」
流川の指が、私の口元にくっついていたご飯粒をつまんだ。
「またくっつけて」
「あ」
そのままぱくっと食べてしまった流川は、
「落ち着いて食え。美味いんだから味わって」
「う、うん」
珍しく、流川流のねぎらいの言葉をかけてくれて。
ちょっとウレシクなって流川に寄りそうと、
「唯衣さん!」
「流川さん」
両脇から、光太くんと香穂ちゃんの声が飛んだ。