Secret×Honey



◆◆◆

「……飛んでるんじゃなかった」



てな経緯で、あたしは今ニンジンを乱切り中。

音弥のバカ……
まあ、音弥には関係ないけど……さ?


でもでもでもッ

ただでさえも不器用大臣で有名なあたしが!

炊事だよ?!

す い じ !!


この重大さ分かる?
夕食が元気の一番の源なのに、それが不味かったら……

次の日の班員の機嫌が悪くなるのは目に見えてるわけで。



自己嫌悪ならびに自己反省。







「美海ぃ、まぁだぁ~?」


ワガママ小娘1号。
あたしを炊事担当にさせた第一人者。

テーブルから足をバタバタさせて、ドでかい声で叫んでやがる。

それを横目に赤っ恥。




「お腹すいたよーう」


ワガママ小娘2号。
テーブルに突っ伏して喚いてる。
うちらの班の大食い。

それを横目に、周りの視線が痛いです。




「私も~っ」


ワガママ小娘3号。
可愛い顔して、1号と2号にノリやがって……。
まあ普段の行いがいいから許すけど(笑)

それを横目に、知らん顔。















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