たとえばそれが始まりだったとして
よく、分からないけど。
貴重な体験だった事は間違いないだろうな。
まあ、三嶋君は楽しかったらしいし、私の方も進展はあったから、結果的には今日三嶋君と逢えて良かったと言える。
良い思い出とは言えないけど。
私は、桐原君をどう思っているのか。
それは、ずっと先延ばしにしてきた答え。
「そうだ。あんぱん買って帰ろー。確か此処の駅のパン屋さんはこしあんが美味しかったっけ。へへへ」
その答えは、きっともう、すぐそこまで来ている。