ブラウン
少女ににっこりと微笑んで


静かに席を立とうとした



「もう帰るの?」


「時間だからね」


「また規則…ね」


「またあなたに会いたいからね」


だから守るの


私はあえてこの言葉を省いた



わざわざ言わなくても
わかっている


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