問題アリ(オカルトファンタジー)
数秒後。
「ええ!?」
「…面白いだろ?」
「フィン様、これをどうするおつもりです?まさかとは思いますが…」
「送りつける」
悪びれない笑顔が、エレンの『まさか』に肯定を返す。
開いた口の塞がらないエレンを無視して魔法を操り、新聞紙はすぐにフィンの手から、フッと消えた。
残ったのは楽しそうなフィンと、呆れ顔(猫なのでよくわからないが)のエレン。
「……どうなっても知りませんよ」
「いい暇潰しだよ、俺にとっても向こうにとってもね」
*