年上の先生
次の日学校に行くと、
先生が校門で立っていた。

先生が朝校門に立つのは、
当たり前の事。

けど担任が立つのは、
今日が初めてだ。

何となく目を
合わせるのが怖く、
逃げるように去った。

先生の顔を一瞬だけ
見てしまった。

先生の目が赤く
腫れている感じがした。

まさかと思うけど、
私の為?と一瞬頭を
過ぎってしまった。

「静!!!」

大声で私の名前を呼び、
振り向くと香が、
不思議そうに私を見つめて、
聞いてきた。

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