年上の先生
次の日学校に行くと、
先生の話題で持ちきり。

「先生がギックリ腰で
休むとは年だね。」

香と休み時間そんな
話で盛り上がっていた。

「本当だね。」

「静。
素直になったね。」

「何が?」

「先生の事だよ。
静。先生の事好きだよね。」

「うん。
けど、無理なんだ。」

私は香にだけ全てを
話した。

「先生の心に奥さんが
今でもいるよ。

先生が奥さんの話を
した時、
本当に嬉しそうな顔を
していたんだ。」

「静も大変な人を
好きになったのね。」

私は昨日の事は言ったけど、
キスの事は言わなかった。

けど、
私は先生に告白も
していないし、
先生から告白もされていない。

何故昨日、
先生のキスを受け入れたのか、
今でも不思議に感じる。
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