年上の先生
「もう一度聞く。
俺が傍にいたらダメか?
俺と一緒に戦う気持ちは
無いのか?」

先生も涙で目が
真っ赤になっていた。

「先生の心の奥にいる、
奥さんに負ける。

それに先生はモテるし、
他の女性が必ず現れる。

私は1人で生きていく。」

私は思わず先生に
抱きついた。

先生も力強く抱きしめて、
先生の温もりが、
忘れられなかった。

誰にも必要とされていない
私にとって、
初めて必要とされている
人物と出会った。

けど、
私はガンに侵されている。

奥さんと同じ乳がんに
なって、
先生の心を傷つけたくない。

私は先生から体を離すと、
先生がキスをしてきた。
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