年上の先生
「もう離さないと、
心に誓っていた。

お前が俺の前から消えて、
俺は全てを失った気がした。」

「けど・・・。」

「もう無理なんだ・・。」

先生は私をベッドに押し倒し、
先生は私の胸にある
傷跡に舌で舐めてきた。

「せんせ・・・」

「綺麗だよ。」

先生はずっと
私の左胸にキスをしてくれた。

そして、
先生と私はあの時以来、
一つになった。

この左胸の傷とガンの再発を、
この若さで抱えるとは、
思っても見なかった。

1人で生きていく。
先生とは一生会えないと
感じていた。

けど今は違う。
先生と一生一緒に生きたいと、
思って眠りについた。
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